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ispace、ミッション1の打ち上げを最短で2022年11月9日~15日に計画 グループ社員約200名と共に月を目指す

2022年10月12日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の打ち上げ時期を、最短で2022年11月9日~15日の期間[i]に設定したことをお知らせいたします。フロリダ州ケープカナベラルからSpaceX社のファルコン9ロケットで打ち上げられる予定です。

● 民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の主な進捗

● 2022年9月時点で、ドイツの施設でランダー(月着陸船)フライトモデルの最終的な機能試験を実施し、現在ランダーは打ち上げ予定地であるフロリダへ輸送を行う準備を進めています。

● 打ち上げは、2022年11月9日~15日[ii]期間内を予定しています。

● 打ち上げ日時は、打ち上げの約10日前[iii]に決定予定です。最終的な日時が決定しましたら改めてお知らせいたします。

        組立が完了したランダーのフライトモデルの様子(ドイツのIABG宇宙試験施設にて)

宇宙空間へ打ち上げられた後のランダーの運用は、日本橋に開設したミッションコントロールセンター(管制室)から行います。ランダーの姿勢、温度などの状態をモニタリングし、ランダーへのコマンド(指令)やデータの送信、月までの航行中および月面から、画像や映像データの受信を行う予定です。ドイツにある欧州宇宙機関の欧州宇宙運用センター(European Space Operations Center、以下ESOC)が保有するアンテナネットワークを使用し、日本橋の管制室とESOCをつなぎ、ESOCのアンテナネットワークのうち、Kourou(フランス領ギアナ)、New Norcia(オーストラリア)、Cebreros(スペイン)、Malargüe(アルゼンチン)、Goonhilly(イギリス)の5箇所にあるアンテナを使って、月に向かうランダーと通信を行っていく予定です。

2010年に9月1日に設立したispaceの従業員数は、2022年8月に、日本・ルクセンブルク・アメリカの3拠点合計で200名を超えました。設立当初はローバー(月面探査車)開発から始め、2016年からランダー開発の構想に着手し、現在は月への高頻度かつ低コストの輸送サービス及び月環境のデータを提供するサービスの構築を進めています。民間月面探査プログラムHAKUTO-Rではパートナー企業様との新事業創出などのパートナーシップサービスも推進しています。また、ミッション3以降のペイロードサービスに関しては、NASA CLPSに加え、複数の顧客候補との様々な議論が進んでいます。

● 株式会社ispace Founder, Representative Director & CEO 袴田武史のコメント

「Google Lunar XPRIZEに参加していた時代の社員は20名程度でしたが、今や日米欧で200名[iv]を超える社員がispaceのビジョンの下、ミッション1のみならずミッション3までの成功に向けて日々取り組んでいます。いよいよミッション1の打上時期が決まり、HAKUTO-Rのパートナー企業の皆様との今までの挑戦が一つの成果になる時が来ました。私にとってはビジョン実現に向けた通過点ですが、ここまで多くの方々の支援によって生まれた成果は誇れるものであり、ミッション2以降の発展を確かなものにしてくれます。約200名の社員と、今までご支援いただいた方々と一緒に、打ち上げを見ることを楽しみにしています。」

        (参考)HAKUTO-Rミッション1ペイロードについて

        ランダーの上部にはペイロードの搭載が可能で、ミッション1では7個のペイロードを輸送予定です。

HAKUTO-Rのコーポレートパートナーである日本特殊陶業株式会社の固体電池

UAEドバイの政府宇宙機関であるMBRSCの月面探査ローバーRashid

JAXAの変形型月面ロボット

カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたMCSS社のAIのフライトコンピューター

カナダ宇宙庁によるLEAPの一つに採択されたCanadensys社のカメラ

HAKUTOのクラウドファンディング支援者のお名前を刻印したパネル

その他のペイロードについては後日公開予定です。

■株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在200名以上のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営していました。2022年7月時点で総計約268億円超の資金を調達。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。ispace technologies U.S., inc. は、2025年[v]に月の裏側に着陸予定のNASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員です。ispaceとispace EUROPE S.A. (ispace Europe) は2020年12月に、NASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得しました。ispace EuropeはESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。

■HAKUTO-R (https://ispace-inc.com/hakuto-r/)について

HAKUTO-Rは、ispaceが行う民間月面探査プログラムです。独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定です。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2022年[vi]に月面着陸ミッション、そして2024年[vii]に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。このプログラムは、月の情報取得と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証を行います。HAKUTO-Rのコーポレートパートナーには、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、シチズン時計株式会社、スズキ株式会社、住友商事株式会社、高砂熱学工業株式会社、株式会社三井住友銀行、SMBC日興証券株式会社、Sky株式会社が参加しています。また、HAKUTO-Rメディアパートナーには、株式会社TBSホールディングス、株式会社朝日新聞社、株式会社小学館が参加しています。

[i] 2022年10月時点の想定

[ii] 2022年10月時点の想定

[iii] 2022年10月時点の想定

[iv] 2022年10月時点

[v] 2022年10月時点の想定

[vi] 2022年10月時点の想定

[vii] 2022年10月時点の想定

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