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ispace、10年間で総額26億ドルのNASA CLPSプログラムに採択

2018年11月30日

ドレイパー研究所等とともに、NASAに月面への輸送サービスを提供

株式会社ispace(本社:東京都港区、代表:袴田武史、以下ispace)は、アメリカのチャールズ・スターク・ドレイパー研究所(本社:アメリカ・マサチューセッツ州、以下ドレイパー研究所)らとともに、アメリカ航空宇宙局(the National Aeronautics and Space Administration、以下NASA)へ10年間で予算総額26億ドルの月面への輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services, 以下CLPS(クリプス))の提案を行い、この度NASAにその提案が採択されました。2018年11月29日(木)(現地時間)に、NASAが米・ワシントンにある本部で発表し、ispaceが参加するドレイパー研究所のチームを含む複数チームが採択されました。

日本のスタートアップを含む合同チームがNASAのCLPS契約に採択されたことは、これまで国主導だった月探査が国際協力をベースとした民間主導のミッションに切り替わる重要な分岐点になり、また世界の宇宙開発を先導するNASAが大きく舵を切ることで日本をはじめ各国にも大きな影響を与えると考えています。

NASA CLPSへの提案ではドレイパー研究所が契約主体となり、日本のispace社、アメリカのジェネラル・アトミックス社、そしてアメリカのスペースフライト・インダストリーズ社の3社が加わり、合計4社による提案を行いました。

ドレイパー研究所は契約主体として、ペイロード運用と月着陸船のGN&Cシステム開発、そして全体管理を行います。ispace社は、月着陸船の設計とミッション管理、運用に加えて、高頻度のペイロード輸送サービスを担います。ispace社が設計した月着陸船に対して、ジェネラル・アトミックス社は製造と組立、試験を担当します。スペースフライト・インダストリーズ社は、搭載作業を含むロケット打ち上げサービスを担います。

ispaceはこのNASA CLPSプログラムへの貢献を通じて、人類の生活圏を宇宙に広げるべく、一層積極的にグローバル・ミッションへの取り組みを加速していきます。今後のispaceの取り組みに是非ご期待下さい。

株式会社ispace Founder & CEO 袴田武史のコメント

私たちは、月を人間の活動を宇宙に広げるための重要な鍵と考えるNASAを支持しており、CLPSに参加することも「人類の生活圏を宇宙に広げる」というビジョンを実現する大きな一歩だと考えています。ドレイパー研究所をはじめチームのメンバーとともに、このNASAのプログラムに貢献していきます。

NASA CLPSプログラム

CLPSは、ペイロード(荷物)を月へ輸送する商業サービスを、民間企業などから公募するNASAのプログラムで、2017年12月に発表されました。発表時には、NASAの方針に基づく探査プログラムの一環として、民間および国際的なパートナーを募り、月そして太陽系のさらに遠い天体を目指していくことが宣言されています。 

株式会社ispace http://ispace-inc.com/jpn

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。シリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施し、日本初民間開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つのミッションを発表。JAXA、ルクセンブルク政府とも月資源開発で連携。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。

HAKUTO-R  http://ispace-inc.com/hakuto-r

HAKUTO-Rは、ispaceが2021年までに行う史上初の民間月面探査プログラムです。独自のランダーとローバーを開発して、2020年に月周回と2021年に月面探査の2回のミッションを行います。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2020年半ばに月周回ミッション、そして2021年半ばに月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。

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