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新Chief Technology Officer就任のお知らせ

2022年6月10日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史)は、2022年6月1日付で氏家 亮(うじいえ りょう)が新たにCTO(Chief Technology Officer)に就任したことをお知らせいたします。

左から:Senior Advisor to CTO(前CTO)下村 秀樹、新CTO氏家 亮、Founder & CEO袴田 武史、

取締役 & CFO 野﨑 順平、CRO 斉木 敦史

新たにCTOに就任する氏家は、東北大学宇宙地球物理学専攻を修了後、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)勤務及び米国Massachusetts Institute of Technology (MIT)留学を経て2018年に当社に参画し、直近ではDeputy Project Manager 兼 Lander System Engineering Group Managerとして当社ランダー(月着陸船)開発推進の中核的な役割を果たして参りました。今後は当社のお客様に更なる価値をご提供し、組織としての実行力を更に高めるべく、エンジニアチームを牽引しispaceのビジョン実現に向けた技術ロードマップの構築と実現を推進して参ります。

なお、前CTOの下村 秀樹は、この度一身上の都合によりCTOを退任いたしましたが、引き続きSenior Advisor to CTOとして、新CTO氏家及び当社のランダー開発を支えて参ります。下村は2020年の参画以来、約2年間にわたりCTOとしてミッション1及びミッション2の開発を統括し、当社のテクノロジー部門を拡大・発展させる基盤を築きました。

当社は新CTO氏家を含む新たな経営体制の下、2022年のミッション1及びビジョン実現に向け一層邁進して参ります。引き続き、皆さまの温かいご支援を何卒宜しくお願いいたします。

●  株式会社ispace Founder & CEO 袴田 武史のコメント

「これまで下村氏はCTOとして、開発組織を進化させ、次のフェーズへと飛躍させるための基礎を築いてくれました。その多大なる貢献に深く感謝いたします。新たにCTOに就任する氏家氏を中心に技術の具現化を加速していきます。氏家氏は多様性のある多国籍チームを率い、ミッション実現のためにオーナーシップを持ち開発を進めるだけでなく、全体を俯瞰して整理し、仕組みを考えて執行する能力を有しています。一つ一つのミッションを実行するだけでなく、弊社が月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを確立し、グローバルで事業を拡大する上で彼のリーダーシップと専門性能力を高く評価しています。」

●  株式会社ispace CTO 氏家 亮 コメント

「この度、CTOとしてispaceの経営陣の一角を担うこととなり、新たな挑戦に身が引き締まる思いです。ispaceは今後人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を実現するために必要なインフラを担う可能性を持つ企業だと考えております。ランダーやローバー(月面探査車)の開発に留まらず、地球と月がひとつのエコシステムとなる経済圏の構築、持続的な発展に向けてより一層努めてまいります。」

●  ispace CTO 氏家 亮 プロフィール

東北大学で宇宙地球物理学専攻を修了。2009年からJAXAでソフトウェア・シミュレーションエンジニアとして勤務。宇宙機のソフトウェア独立検証、ソフトウェアアーキテクチャ研究、誘導制御シミュレーション研究及びシステム安全設計研究に従事。2015年からMITに留学し、System Design and Management Programを修了。2016年からは、JAXAにおいて複合システム最適化研究に従事。2017年から宇宙ステーション補給機「こうのとり」の後継機プロジェクト(HTV-X)に参加し、主に誘導制御及びNASAインタフェース調整に従事。2018年に宇宙分野での新たな挑戦を求めてispaceへ転職、ランダーのシステムエンジニアのマネージャー兼プロジェクトマネジャー補佐に就任。

■ 株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、170名以上のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営。2021年12月時点で総計約218億円超の資金を調達。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダーと、月探査用のローバーを開発。2022年[i]に最初のミッション実施を予定しており、月の情報と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証を行う予定。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。ispaceは、NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員でもある。2020年12月に、ispaceとispace EUROPE S.A.はNASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得。ispace EUROPE S.A.はESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれている。

[i] 2022年6月時点の想定

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