2021年6月16日
~2021年7月8日より全国で発売開始~
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、コーポレートパートナーであるシチズン時計株式会社(東京都西東京市、社長:佐藤 敏彦、以下 シチズン)からメンズ腕時計ブランド「CITIZEN ATTESA(シチズンアテッサ)」と民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのコラボレーションモデルが発売されることをお知らせします。シチズンアテッサ HAKUTO-Rコラボレーションモデルは、2021年7月8日から全国で発売されます。
『シチズン アテッサ』HAKUTO-Rコラボレーションモデル
左:エコ・ドライブGPS衛星電波時計F950 ダブルダイレクトフライト ACT Line 286,000円(税抜価格260,000円)世界限定1,200本
右:エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト ACT Line 165,000円(税抜価格150,000円)世界限定1,600本
シチズンはコーポレートパートナーとして、「HAKUTO-R」の2022年[1]に行われる予定のミッション1で月に着陸するランダー(月着陸船)の着陸脚への、シチズンが独自に開発した素材「スーパーチタニウム™」を活かした部品の採用に向けて、エンジニアが開発を進めております。ispaceはHAKUTO-Rにおいて他分野の製造技術を活用した新たな宇宙開発に挑んでおり、現在はSTM(熱構造モデル)ランダーに部品を搭載し、宇宙環境に適応する為のテストを行っております。
写真:HAKUTO-RのSTM(熱構造モデル)ランダー開発の様子
「スーパーチタニウム™」は、軽く、美しく、キズがつきにくく、さびにくいという特徴を持つシチズン独自の素材です。1970年にシチズンが世界初のチタニウムケースの腕時計を発売して以来、約半世紀もの間培ってきた、チタニウムを精密に加工する技術と、素材の表面に非常に薄く、硬く、耐摩耗性に優れた膜を形成する表面硬化技術「デュラテクト」により、「スーパーチタニウム™」はチタニウム本来の特性である軽さはそのままに、1,000Hv以上の表面硬度を実現しています。HAKUTO-Rでは軽量化と強度の観点からランダーにチタニウム製の部品を採用する予定で、ランダーの信頼性と耐環境性の向上を目指します。
この宇宙開発に挑む技術である「デュラテクトDLC」で処理した「スーパーチタニウム™」は、すりキズや小キズに強いと同時に艶やかなブラックカラーが美しく、今回のコラボレーションモデルで「月の暗闇」を表現しています。より多くの方にHAKUTO-Rを通して月や宇宙開発を身近に感じていただきたく、HAKUTO-Rコラボレーションモデルの裏蓋には、HAKUTO-Rの月着陸船やロゴが刻印されています。
【商品特長】
- シチズン アテッサ HAKUTO-Rコラボレーションモデル
エコ・ドライブGPS衛星電波時計F950 ダブルダイレクトフライトACT Line
● 「月の淡い光」を表現したCC4016-75E
● 「デュラテクトMRKゴールド」を施したスーパーチタニウム™の
上品なゴールドカラーと「デュラテクトDLC」のブラックカラーが月の陰影をイメージ
● 6時位置のサブダイヤルに繊細にきらめく白蝶貝を用いて「陰影の移ろい」を表現
● 裏蓋に「HAKUTO-R」の月着陸船をデザイン
● シチズン アテッサ HAKUTO-Rコラボレーションモデル
エコ・ドライブ電波時計 H800 ダイレクトフライト ACT Line
● 「月の暗闇」を表現したAT8185-71E
● 艶やかなブラックカラーが美しい「デュラテクトDLC」で処理した
スーパーチタニウム™製のケースとバンド
● 立体的で奥行きのある月面を表現した文字板と6時位置に黒色で
裏打ちした白蝶貝のサブダイヤル
● 文字板外周にラメを施して宇宙空間と星々を表現
● 裏蓋に「HAKUTO-R」のロゴを刻印
詳しくはシチズンのリリースをご覧ください。
https://citizen.jp/news/2021/20210616.html
■ 株式会社ispace Founder & CEO 袴田武史のコメント
「ランダー用の部品においてご支援いただいているシチズン様から今回HAKUTO-Rコラボレーションモデルを発売いただけることを嬉しく思います。宇宙は多くの人にとって特殊な領域だと思われているかもしれませんが、時計に使われている素材が宇宙に行くことをこの商品を通して知ってもらうことで、宇宙を身近に感じていただきたいです。」
■株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、130名以上のスタッフが在籍。2010年に設立。Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営していました。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。ispaceは、NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員であり、ESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。
■HAKUTO-R (https://ispace-inc.com/hakuto-r/)について
HAKUTO-Rは、ispaceが行う民間月面探査プログラムです。独自のランダーとローバーを開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定です。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2022年[2]に月面着陸ミッション、そして2023年[3]に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。このプログラムは、月の情報と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証を行います。
HAKUTO-Rのコーポレートパートナーには、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、シチズン時計株式会社、スズキ株式会社、住友商事株式会社、高砂熱学工業株式会社、株式会社三井住友銀行、SMBC日興証券株式会社が参加しています。また、HAKUTO-Rメディアパートナーには、株式会社TBSホールディングス、株式会社朝日新聞社、株式会社小学館が参加しています。
[1] 2021年6月時点の想定
[2] 2021年6月時点の想定
[3] 2021年6月時点の想定