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住友商事、HAKUTO-Rコーポレートパートナー契約を締結

2019年8月22日

~創立100周年に民間宇宙開発の新領域に挑戦~

住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭 誠之、以下「住友商事」)と株式会社ispace(所在地:東京都港区、ファウンダー&CEO:袴田 武史、以下「ispace」)は、世界初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナー契約を締結しました。住友商事は、2019年に創立100周年を迎えることを契機に民間宇宙開発の新領域に挑戦します。

住友商事は、創立100周年を節目とし、次の100年に向けて、2019年4月に開設したオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」などを通じ、多様な分野のメンバーをネットワーク化しながら、住友商事のアセットを最大限活用し、新たな価値の共創を目指しています。

ispaceが運営するHAKUTO-Rプログラムは、民間初の月面探査を実現し、月面でのビジネスの可能性を切り拓くことで、月と地球が一つの経済圏となり、人類にとっての新しい市場の創出を目指しています。月面には水などの資源が存在していることが確認されており、特に水は人類が宇宙に進出するために非常に重要です。水は、電気分解することで水素と酸素に分解することで、ロケットなどの燃料を生み出すことができると期待されています。水資源を軸として月面開発が進み、国際宇宙ステーションのように人類が滞在することができるインフラ構築が現実のものとなると、地球を越えた月までの空間が、人類にとっての新しい活動の場となってきます。

住友商事は、米国ユナイテッドテクノロジーとの合弁会社であるHamilton Sundstrand Space Systems Internationalが開発・製造・販売する宇宙服や環境制御システムなどへの取り組みを通じ、政府主導の国際宇宙開発事業に携わってきました。今般、次世代の宇宙事業に取り組み、民間での宇宙開発という新領域への挑戦を始めます。

■ 住友商事株式会社  執行役員:石田英二のコメント

「住友商事は、国際宇宙開発への貢献に加えて民間の宇宙分野へのチャレンジ、将来の民間宇宙利用商業化の可能性を追求する事で新領域への挑戦を通じた新たな価値の創造を目指します。」

■ 株式会社ispace ファウンダー&CEO 袴田武史のコメント「新しい市場でのビジネスを考える際に、住友商事が持つ経験とネットワークは非常に重要です。月を舞台に活躍する世界初の商社としての活躍を期待しています。」

史上初の民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのランダーとローバー

■会社概要

住友商事株式会社(https://www.sumitomocorp.com

1919年に創業した住友商事は6つの事業部門と国内・海外の地域組織が連携し、グローバルに幅広い産業分野で事業活動を展開しています。強固なビジネス基盤と多様で高度な機能を戦略的・有機的に統合することで、変化を先取りし、既存の枠組みを越えて社会課題を解決し、新たな価値を創造していきます。

株式会社ispace (http://ispace-inc.com/jpn

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2018年2月までにシリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施。日本初民間開発の月着陸船による「月面着陸」と「月面探査」の2つのミッションを行うプログラム「HAKUTO-R」を発表。アメリカSpaceX社のFalcon 9ロケットで2021年と2023年に打ち上げ予定。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。

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