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ispace、シリーズC投資ラウンドにおいて、ミッション2および3の開発に向けた 約 50.7億円の資金調達を実施

2021年8月4日

累計調達の総額は 約213 億円に

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役: 袴田武史、以下 ispace) は、インキュベイトファンドをリード・インベスターとし、全7者を引受先とする第三者割当増資により、シリーズ C投資ラウンドにおいて約50.7億円[i]の資金調達に関する契約を締結したことをお知らせいたします。今回の調達により、シリーズ B、シリーズ A及びシードラウンド、また本年 6 月に発表した金融機関からの新規借入及び既存借入を含めた当社の総調達額は約213億円となります。

インキュベイトファンドは日本を代表する投資家のひとつであり、次世代の宇宙産業の商業的発展を実現すべく、ispace のシード期にあたる 2014 年から一貫して当社を強くご支援いただいています。今回インキュベイトファンドと共にispace のビジョンに共感いただき、当シリーズCに参加いただいた法人ならびに個人の方は以下の通りです。

シリーズC投資家 (敬称略)

●  インキュベイトファンド

●  イノベーション・エンジン宇宙産業投資事業有限責任組合ならびにイノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合 (投資運用会社: イノベーション・エンジン株式会社)

●  SBI4&5投資事業有限責任組合ならびにSBI4&5投資事業有限責任組合2号(投資運用会社: SBIインベストメント株式会社)

●  佐護勝紀

●  HiJoJo Partners株式会社が運営する法人

●  アイザワ・インベストメンツ株式会社

●  Ariake Secondary Fund II LP(投資運用会社:あいざわアセットマネジメント株式会社)

2022年後半[ii]に予定されている最初の月面ミッションに向けて、ispace はドイツのランポルツハウゼンのアリアングループの施設において、フライトモデルランダーの組立を開始したことを先月発表いたしました。これと並行して高頻度月面輸送サービスを確立すべく、後続ミッションにおけるランダー開発に本格的に着手致します。今般のシリーズ C ラウンドにおける資金は、2023年[iii]に打ち上げが計画されている ispace のミッション 2 、ならびに2024年[iv]に打ち上げが計画されているミッション 3 用のランダーをサイズアップするために充てられる予定です。このミッション 3 用のランダーは目下米国において開発されています。

●  株式会社 ispace Founder & CEO 袴田武史のコメント

「高頻度の月面輸送プラットフォーム創造をご支援いただける投資家の方々に感謝を申し上げます。また投資家の皆様が、より持続性のある世界に貢献する、地球と月が一つのエコシステムになる世界をつくる、という我々のビジョンに共感していただいていることについても非常に嬉しく思います。多くの投資家様ならびにプレーヤーの方々がこのエコシステムに参加して下さっています。我々は引き続き新たなプレーヤーの方々がこの新しい産業を一緒に創っていくことを心から歓迎いたします。」

●  株式会社 ispace (https://ispace-inc.com/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、150名以上のスタッフが在籍しています。2010年に設立され、これまでに総計約213億円の資金を調達しています。当該資金は月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)の開発に充てられています。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。ispaceによる最初のミッションは2022年[v]と2023年[vi]に予定されています。ミッション1では、MBRSC (Mohammed Bin Rashid Space Centre; UAE ドバイ政府宇宙機関)、JAXAおよびCSA (Canadian Space Agency; カナダ宇宙機関)のLEAP (Lunar Exploration Acceleration Program) の一つに採択された3社にペイロードとデータのサービスを提供する予定です。ミッション1で使用するランダーはドイツのアリアングループの施設で最終組み立てを行い、SpaceXのFalcon9でアメリカから打ち上げられる予定です。ispaceは、NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員でもあります。ispaceとispace Europe S.A.はNASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得しました。ispace Europe S.A.はESA (European Space Agency; 欧州宇宙機関) のPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。

 

[i] 金額は2021年7月時点の総契約額であり、一部の金額は2021年8月以降に入金予定

[ii] 2021年8月時点での計画

[iii] 2021年8月時点での計画

[iv] 2021年8月時点での計画

[v] 2021年8月時点での計画

[vi] 2021年8月時点での計画

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