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三井住友海上が民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのコーポレートパートナーに参加

2019年2月22日

民間の月面探査の挑戦を支援

MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:原 典之、以下「三井住友海上」)と株式会社ispace(代表取締役CEO:袴田 武史、以下「ispace」)は、本日、三井住友海上が世界初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーに参加することに合意しましたのでお知らせ致します。

挑戦と保険には大きな関連性があります。保険は、新世界に向けた航海に際し、嵐などの海難事故の損害をカバーしたことに端を発しています。その仕組みは時代と共に進化し、大航海時代には大いなるリスクに立ち向かう挑戦者たちを後押ししました。

三井住友海上は1918年に設立して以来、企業が直面するさまざまなリスクと向き合い続け、未来を切り拓く挑戦者をサポートしてきました。また、宇宙産業に関する分野においても、長年に亘り保険商品の提供を通じ、発展を支えています。

HAKUTO-Rプログラムは、まだまだ人類にとって未知の領域である月面や月までの航路がステージとなるため、様々な新しいリスクが想定されます。これらのリスクに対して全力で立ち向かえるよう将来のミッションに向けて、例えば「月保険」のようなサービスを三井住友海上とispaceの両社で設計していきたいと考えています。

今回のコーポレートパートナー契約締結により、三井住友海上はこれまで培ってきたノウハウや経験を駆使し、リスク管理のプロとして民間企業として世界初の月探査ミッションとなるHAKUTO-Rプログラムの挑戦を後押ししていきます。

■株式会社ispace 代表取締役社長 袴田武史のコメント

「保険は月面開発にとっても重要な役割を持ちます。どんな事業でもリスクを提言する仕組みが必要です。月面事業にはまだその仕組みがありません。三井住友海上火災保険に参加いただき、新しい挑戦を支える新しい保険を創出することで、新しい事業社がより参加しやすい環境、産業を作っていきます。」

 

会社概要

■三井住友海上火災保険株式会社(https://www.ms-ins.com/

1918年設立。三井住友海上火災保険(株)は、2001年10月に、三井海上火災保険株式会社と住友海上火災保険株式会社の合併により誕生。2008年4月には、グループ全体のより高度な事業多角化を目的として、持株会社体制に移行。2010年4月には、三井住友海上グループ、あいおい損害保険株式会社、ニッセイ同和損害保険株式会社が経営統合し、「MS&ADインシュアランス グループ」が発足。

自動車、火災、傷害などの保険のほか、人工衛星打上げなど宇宙開発の際に加入する損害保険として宇宙保険も手がける。

■株式会社ispace (http://ispace-inc.com/jpn

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2018年2月までにシリーズA国内過去最高額となる103.5億円の資金調達を実施。日本初民間開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つのミッションを行うプログラム「HAKUTO-R」を発表。アメリカSpaceX社のFalcon 9ロケットで2020年と2021年に打ち上げ予定。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。

■HAKUTO-R (http://ispace-inc.com/hakuto-r

HAKUTO-Rは、ispaceが2021年までに行う史上初の民間月面探査プログラムです。独自のランダーと

ローバーを開発して、2020年に月周回と2021年に月面探査の2回のミッションを行います。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2020年半ばに月周回ミッション、そして2021年半ばに月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。

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