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取締役再任に関するお知らせ

2025年6月27日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は本日開催の第15期定時株主総会において、当社取締役7名の再任が決議されたことをお知らせいたします。またその後開催されました当社取締役会において、CEO & Founder 袴田武史が代表取締役に同日付で再任されましたことをお知らせいたします。

再任されました当社取締役は以下7名です。

(代表取締役)CEO & Founder 袴田 武史

(取締役)       CFO 事業統括エグゼクティブ 野﨑 順平

(社外取締役)インキュベイトファンド株式会社 ジェネラルパートナ― 赤浦 徹 氏

(社外取締役)ルブリスト株式会社  代表取締役 川名 浩一 氏

(社外取締役)アクチュアリ株式会社 代表取締役 中田 華寿子 氏

(社外取締役)将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役 畑田 康二郎 氏

(社外取締役)株式会社IHI 顧問 牧野 隆 氏

HAKUTO-R公式Youtubeでは、当社の社外取締役5名が、ミッション2の着陸失敗という事実を踏まえた上での心情、そして社外取締役としての今後の決意を語った動画を公開しています。是非、ご覧下さい

URL: https://youtu.be/dSBqgk0dVtc

なお引き続き、当社常勤監査役の井上優司氏、社外監査役の轟芳英氏、内藤亜雅沙氏は当社監査役を勤めます。また、本株主総会開始の時をもって辞任される社外補欠監査役の瀬戸川真紀氏に代わり、新たに社外補欠監査役に森慎一郎氏が選任されました。

(社外補欠監査役)森&パートナーズ法律事務所マネージングパートナー 森 慎一郎 氏

 

  • 株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田武史のコメント

「ミッション2の成功を目指し、チームが一丸となり最大限の努力をしましたが、着陸成功は次回のミッションへと持ち越しになりました。HAKUTO-Rパートナーの皆さま、株主の皆さまをはじめ、多くのご支援、ご声援を頂いた方々の期待に沿えなかったことを重く受け止める共に、会社を強くする機会と捉え、再任決議いただきました取締役一同、信頼回復と次のミッションの成功に向けたアクションへと繋げてまいります。そして、ispaceがビジョンに掲げる通り、人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指すために、引き続き挑戦者として歩みを進めてまいります。」

 

  • 株式会社ispace 取締役CFO 事業統括エグゼクティブ野﨑 順平のコメント

 「ミッション2の結果を真摯に受け止め、これまで以上のガバナンス強化を、多様な視点と豊富な経験を有する社外取締役の皆様と共に進めてまいります。またCFO事業統括エグゼクティブとして、ispaceらしい既存の枠にとらわれない財務戦略とビジネス開発を推進し、持続可能な成長に貢献してまいります。

 

  • インキュベイトファンド株式会社 ジェネラルパートナ― 赤浦 徹氏のコメント

「ミッション2の着陸の瞬間、ispaceのチームの一人として同じ緊張感を共有していました。結果は残念とか、悔しいという言葉に出来るものではありませんでした。ispaceには今、再びアクセルを踏みなおす新たな準備とその覚悟が問われています。絶対にあきらめることはしません。失敗できない世の中にしない。挑戦に資本が集まる社会の構造を創る、その実現に私はコミットしていきます。」

 

  • ルブリスト株式会社 代表取締役 川名 浩一氏のコメント

「ミッション2の中継を、かつて海外プラント建設の現場で感じたあの高揚感と緊張感が入り交ざった思いで見つめていました。ミッション2の着陸は失敗しました。しかし、失敗を重ねた上に本物の成功が待っていると信じています。ispaceは、今まさに胆力が問われています。あらゆる現場視点から、ispaceがミッションを技術的にも商業的にも成立させ、継続的に実行できるよう、“組織の筋力”を鍛える支援を惜しまず行ってまいります。」

 

  • アクチュアリ株式会社 代表取締役 中田 華寿子氏のコメント

「ミッション2の着陸シーケンスを静かに見守っていました。着陸失敗後、次の瞬間、事態の説明責任を果たすことの重要性を認識し、とにかく透明性高く、誠実な姿勢を貫くよう、そして曖昧な説明を避ける様、強くアドバイスしました。真っ向勝負とも言える、正直で潔い姿勢、わかりやすく丁寧な対話が、信頼を深める唯一の道だと考えています。私はその道を、経営陣とともに、粘り強く切り拓いていきます。」

 

  • 将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役 畑田 康二郎氏のコメント

「ミッション2の着陸中継会場には、多くの政府関係者やJAXAの方にお越しいただき、民間の商業活動に対する政府の期待を実感しました。今回の挑戦を通じて、技術的なハードルの高さも実感しましたが、ispaceにはその先に、ビジネスを開拓する責任を担っています。ispaceの活動が日本の宇宙産業の活性化につながるよう、関係省庁との連携、働きかけを積極に行っていきます。そして、宇宙産業を新たな基幹産業にするために避けては通れない政府との連携を深め、流れを加速させていきたいと思います。」

 

  • 株式会社IHI 顧問 牧野 隆氏のコメント

「ミッション2を、私は一人の宇宙エンジニアとして見守っていました。やり直しの効かない一発勝負の着陸はとても難しいオペレーションです。二度の失敗を重く受け止め、徹底的な原因究明と透明性の高い説明が求められます。第三者の参加をいただき、原因究明や技術評価の充実を図り、技術的な信頼性を高めていくことも必要です。純粋な民間の力で短期間に月着陸にトライするispaceの技術力には目を見張るものがあります。この技術力のさらなる向上に貢献していきたいと思います。」

 

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2も2025年1月15日に打上げを完了した。ミッション3(正式名称:Team Draper Commercial Mission 1)およびミッション4(旧ミッション6)は2027年に[i]打ち上げを行う予定。

ミッション1、2はR&D(研究開発)の位置づけで、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化を目的としている。結果、月周回までの確かな輸送能力や、ランダーの姿勢制御、誘導制御機能を実証することが出来た。ミッション1、2で得られたデータやノウハウは後続するミッション3へフィードバックし、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によって、NASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。

i 2025年6月時点の想定

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