2024年8月1日
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、US法人であるispace technologies U.S., inc.(以下ispace-U.S)が、2026年に打ち上げを予定しているミッション3の開発を加速させるため、米国ワシントン州に本社を置くStoke Space社の製造実行システムFusion by Stoke Space(以下Fusion)を採用したことを発表しましたので、お知らせします。
本採用により、ミッション3の開発及びフライトハードウエアの製造において、アジャイル開発を推進します。また、ハードウェアのトレーサビリティおよび組立や試験運用の作業効率化につながることも期待しています。
ispace-U.S.のエンジニアが在庫管理のためにFusionを使用する様子
Fusionは設計者や技術者が洗練された機械を開発する方法を再定義するハードウェア開発に特化したソフトウェアです。Fusion はStoke Space社の再使用型ロケット開発プログラムと共に共同開発され、従来の業界標準よりも早くハードウェア開発を可能にしました。
● Stoke Space CEO, Andy Lapsa(アンディ・ラプサ)コメント
「Stoke Spaceのチームは、ispaceのシスルナ経済圏構築のビジョンをサポートできることを光栄に思っています。私たちはアジャイル、且つ協力的なツールを用いて、開発上の困難な課題を解決するためにFusionを開発しました。ispaceが今後、画期的な月面ハードウェアを設計し、製造していくことを確認しています。」
● ispace U.S. Executive Vice President of Program, Elizabeth Kryst (エリザベス・クリスト)コメント
「Stoke Spaceは、ロケット開発とハードウェア・エンジニアリングの概念を再定義してくれました。私たちは、この戦略的なソフトウェア採用を以て、先進的なAI&T(組立、統合、テスト)プロセスで開発を進めていけることを、とても楽しみにしています。」
● ispace technologies, U.S., inc. (https://ispace-us.com/)について
コロラド州デンバー郊外に位置する、株式会社ispace のUS法人。地球から月への輸送サービスを政府及び民間顧客に提供する米国の月開発企業。月の資源活用に着目し、月、及び地球と月の間において人類の生活圏、経済圏を構築することを目指している。ispace U.S.は米国で設計・製造・打ち上げが行われるAPEX1.0ランダー開発の中心地であると同時に、北米における事業の拠点としての役割を担う。Team Draperの一員として、アメリカ航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services, CLPS)に採択され、NASAが後援する3つの科学ペイロードを月周回軌道及び月面へ輸送する予定。ispace U.S. CEOのRonald J. Garan Jr.は元NASA宇宙飛行士であり、宇宙産業における第一人者。彼を含むispace U.S.の経営陣には、米国の数々の宇宙プログラムにおいて活躍したプロフェッショナルが集結。
● Stoke Space (https://www.stokespace.com/)について
Stoke Space社は、低コスト且つオンデマンドで宇宙を往復輸送するサービスを提供することで、宇宙経済規模を拡大している。完全に再利用可能なロケット開発及び、航空機のような頻度で運用できるように設計された宇宙機を開発している。Stoke Spaceは、米国宇宙軍やNASA、米国立科学財団、その他政府、民間のパートナーより、技術開発のために資金援助を受けている。本拠地はワシントン州ケントにある。
● Fusion by Stoke Space (https://www.stokefusion.com/)について
高度なハードウェア開発のために作られたエンジニアリング・ソフトウェア、Fusionにより、作業のトレーサビリティを継続的に維持しながら、as-built システムを迅速に反復・進化させることが出来る。Stoke Spaceは本ソフトウェアの商用ライセンスを米国や欧州の航空宇宙、気候技術、エネルギー、防衛組織等に提供している。