2023年10月2日
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、今村 健一(いまむら けんいち)が2023年10月1日付で当社CPO(Chief People Officer)に就任したことをお知らせいたします。
新たにCPOに就任する今村は、日本と欧米の人事・経営企画分野において20年以上の経験を有しており、グローバルな組織文化や組織構造に関する専門的な知見の発揮に加え、より強固な人事制度確立への貢献が期待されます。
ispaceに参画する以前は、Zホールディングス株式会社において人事担当執行役員として人材育成、グループ組織再編などを推進。また株式会社リクルートでは日本、米国およびオランダにて複数の重要な役割を歴任しています。
ispaceは本年5月、営利企業として世界初となる月面着陸を目指したミッション1を完了し、現在は続くミッション2及びミッション3の開発に、日米欧の3拠点で取り組んでおります。日本並びに海外拠点の人員規模が拡大するフェーズを迎え、当社は新たにCPO職を設置し、共にビジョンを実現する「人」の強化と本格的なグローバル組織体制の構築に取り組みます。当社は更なる強固でシームレスなグローバルサービスの提供を目指し、一層邁進して参ります。
■ 株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田 武史 コメント
「新たにCPOとして今村氏を迎えることができ、大変嬉しく思います。ispaceが掲げる“Expand our planet. Expand our future.”というビジョンは、人を中心に考えられています。今回CPOという役職を設け、今村氏のような人物を任命することは、ispaceにおいて従業員、組織文化、そして地球と月の間の空間(シスルナ)に経済圏を構築するという目標が重要であることを明確に示していると考えております。」
■ 株式会社ispace CPO 今村 健一 コメント
「“5メートル”という距離は人事の世界でよく語られます。その身近な距離内にいる5人くらいの人たちとの関係性こそがより大きな組織全体の風土作りの起点になる、個人のWell-beingに最も影響を与えるのは結局その人たちだ、と。ispaceは“38万キロメートル”先の月を対象に壮大なビジョンを追いかけていますが、その実現のためにも、半径5メートル以内の組織一つひとつ、社員の皆さん一人ひとりを支援していきたいと思います。これまで培ってきた組織開発やリーダーシップ開発、人事制度設計などの知見と経験を活かし、会社、地球、そして宇宙のために、貢献していきたいです。」
■ 株式会社ispace CPO 今村 健一 プロフィール
22年間勤めた株式会社リクルートではキャリアの大半を人事として過ごし、制度設計を中心とした人事全般業務、ならびにホールディングス経営や海外事業の推進に携わる。オランダ駐在時に多様な人材をまとめるヨーロッパ型リーダーシップと組織文化のすばらしさに触れ、人事を自らのライフワークにしようと決心。その後のZホールディングス株式会社においても、人事担当執行役員として、人材育成、グループ組織再編などを担う。「人」を通じてより明るい未来を作りたいという個人的な想いを「宇宙」というフィールドで実現すべく、2023年10月にCPOとしてispaceに入社。東京大学船舶海洋工学科卒。
略歴
2021年4月 Zホールディングス株式会社 執行役員 人事統括部 統括部長
2019年1月 株式会社リクルート ヒトラボ ラボ長
2016年11月 株式会社リクルート関連会社Endouble社CEO(オランダ駐在)
2016年4月 株式会社リクルート関連会社Indeed Senior Director of HR(US駐在)
2013年4月 株式会社リクルートホールディングス 人事統括室 室長
2012年4月 株式会社リクルートホールディングス 経営企画室 室長
2006年10月 株式会社リクルート 求人事業 人事・事業統括 マネジャー
2003年4月 株式会社リクルート 経営企画室 兼 人事統括室 企画職
1999年4月 株式会社リクルート 旅行情報事業 営業職
■ 株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在250名以上のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営していました。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。
SpaceXのFalcon 9を使用し、2022年12月11日にミッション1のランダーの打ち上げを完了。2024年[i]にミッション2の打ち上げを行う予定です。ミッション1の目的は、ランダーの設計及び技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証及び強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することが出来ました。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされます。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画です。
ispace technologies U.S., inc. は、2025年まで[ii]に月の裏側に着陸予定のNASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員です。ispaceとispace EUROPE S.A. (ispace Europe) は2020年12月に、NASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得しました。ispace EuropeはESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。
[i] 2023年10月時点の想定
[ii] 2023年10月時点の想定