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ispace、ミッション1マイルストーンのSuccess5を完了 深宇宙航行の安定運用を1か月間完了

2023年1月11日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1において、1 ヶ月間にわたるノミナルクルーズ(正常航行)と軌道制御マヌーバを行い、ispaceの開発するランダー(月着陸船)が安定して深宇宙航行が可能であることを実証いたしました。これにより、ミッション 1 マイルストーンの第五段階である「Success5」が完了いたしましたことをお知らせいたします。

2023年1月11日時点のランダーの航行地点のイメージ(i)
ispaceのランダーは、2022年12月11日に打ち上げられた後、2022年12月15日には初回の軌道制御マヌーバを、続く2023年1月2日には2回目の軌道制御マヌーバを完了しました。複数回の軌道制御マヌーバを含むランダーの運用を、1か月に渡り計画通り完了したことは、ミッション1における今後の運用の確実性を高め、かつ後続のミッション2やミッション3に繋がる知見やデータを獲得したことであり、大きな意義があると考えています。
ランダーは2023年1月11日時点で地球から約134万kmの地点を航行しており、1月20日頃には地球から最も離れた地点となる約140万km地点まで航行予定です。その後は月の方向に向けて航行しながら、航行状況に沿って軌道制御マヌーバを行っていく予定です。
次のミッション1マイルストーンとなるSuccess6については、月、地球、および太陽の重力を利用した全ての深宇宙軌道制御マヌーバを完了し、月周回軌道投入マヌーバの完了を確認した後、3月以降にお知らせすることを予定しております。その後、Success7となる月周回軌道投入が3月下旬に行われる予定です。
次のミッション1マイルストーンに関する発表までは時間が空くことが予想されますが、引き続きispaceのミッション1のランダーの運用は継続して行われます。ミッション1の運用に関してはispaceのSNSアカウントからも随時最新情報のご紹介を予定しておりますので、是非継続してフォロー下さい。

● Twitterアカウント
○ ispace Twitter(英語):@ispace_inc (https://twitter.com/ispace_inc)
○ HAKUTO-R Twitter(日本語): @ispace_HAKUTO_R (https://twitter.com/ispace_HAKUTO_R)

■ 10段階のミッション1マイルストーンについて
ミッション1では、打ち上げから着陸までの間に10段階のマイルストーンを設定しており、それぞれに設けたサクセスクライテリアを達成することを目指します。ミッションの途中で何らかの課題が発生した場合にも、その時点までに得たデータやノウハウなどの成果を正確に把握した上で、2025年までに後続するミッション2、アルテミス計画に貢献するミッション3へとフィードバックし、技術と事業モデルの信頼度及び成熟度を商業化に足る水準にまで高めることを計画しています。各マイルストーン達成の進捗状況等は適時に公開を予定しております。

■ ミッション1マイルストーン詳細

■ 株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在200名以上のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営していました。2022年7月時点で総計約268億円超の資金を調達。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。
SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2022年にミッション1、2024年(ii)にミッション2の打ち上げを行う予定です。ミッション1のランダーは、2022年12月11日に打ち上げられました。ミッション1の目的は、ランダーの設計及び技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証及び強化です。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされます。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画です。
ispace technologies U.S., inc. は、2025年(iii)に月の裏側に着陸予定のNASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員です。ispaceとispace EUROPE S.A. (ispace Europe) は2020年12月に、NASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得しました。ispace EuropeはESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。

■ HAKUTO-R (https://ispace-inc.com/jpn/m1)について
HAKUTO-Rは、ispaceが行う民間月面探査プログラムです。独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発して、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定です。SpaceXのFalcon 9を使用し、それぞれ2022年にミッション1(月面着陸ミッション)、そして2024年 (iv)にミッション2(月面探査ミッション)の打ち上げを行う予定です。ミッション1のランダーは、2022年12月11日に打ち上げられました。
HAKUTO-Rのコーポレートパートナーには、日本航空株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、日本特殊陶業株式会社、シチズン時計株式会社、スズキ株式会社、住友商事株式会社、高砂熱学工業株式会社、株式会社三井住友銀行、SMBC日興証券株式会社、Sky株式会社が参加しています。

(i) 実際のランダーや月の位置などは、本イメージとは異なる場合があります
(ii) 2023年1月時点の想定
(iii) 2023年1月時点の想定
(iv) 2023年1月時点の想定

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