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ispace、金融機関各行より総額50億円の新規資金調達(累計調達額268億円に)

2022年7月29日

独立行政法人中小企業基盤整備機構による債務保証制度を活用したシンジケートローンの組成を実施

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)は、この度、株式会社三井住友銀行をアレンジャー、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社商工組合中央金庫をコアレンジャー、株式会社静岡銀行を参加金融機関とする、総額50億円のシンジケートローン契約(以下、本契約)を締結の上、本日融資を実行したことをお知らせいたします。

1.シンジケートローン組成の目的

ispaceは、2022年[i]に打ち上げ予定であるミッション1に加え、2024年以降[ii]に予定しているミッション2及びミッション3に向けたランダー及びローバー開発を実施しています。社会情勢が大きく変化する中、機動的かつ安定的な資金調達を実現し、適時に必要な先行開発投資を着実に実行していくことを企図して、本契約を締結いたしました。本契約に付随し、ispaceは経済産業省から産業競争力強化法に基づく革新的技術研究成果活用事業の認定事業者に認定され、独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)との間で借入元本の50%を保証される債務保証契約(※制度上の保証上限額25億円)を締結し、シンジケートローンを組成して、制度上、保証率50%の適用最高額となる50億円の調達をいたしました。本契約は複数の金融機関の皆様に当社のビジョンへ共感頂くことができた結果と考えております。今回の調達により、同日時点の既存借入と合わせた当社総借入額は約71億円となり、当社の総調達額は約268億円となります。

2.シンジケートローン契約の概要

1. 契約金額50億円
2. 満期日(貸付期間)2025年7月31日(3年間)
3. 返済方法期日一括返済
4. 資金使途宇宙船・探査機の開発及び運用資金(含むその他関連費用)
5. アレンジャー株式会社三井住友銀行
6. コアレンジャー株式会社みずほ銀行

株式会社三菱UFJ銀行

株式会社商工組合中央金庫

7. 参加金融機関株式会社静岡銀行

 

■  株式会社ispace Founder, Representative Director & CEO 袴田武史のコメント

「ispaceが掲げるビジョンの実現には、政府と民間企業が一体となり宇宙開発を推進していくがことが不可欠です。こういった背景からも、今回の中小機構のディープテックベンチャーへの支援制度を活用し、三井住友銀行を中核とする3メガバンク、政府系金融機関、地方銀行と、多様な金融機関の支援によって、ispaceの様なスタートアップ企業にとって大型かつ長期の融資を組成出来たことは、非常に画期的と捉えております。こういった関係各所の皆様からの支援をもとに、ispaceは、これからも民間による宇宙産業の拡大をリードし、人類の生活圏を宇宙に広げ、地球と月が一つのエコシステムとなる持続性のある世界への貢献を目指してまいります。」

■  株式会社ispace (https://ispace-inc.com/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、約200名[iii]のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営。2022年7月時点で総計約268億円超の資金を調達。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダーと、月探査用のローバーを開発。2022年[iv]に最初のミッション実施を予定しており、月の情報と地球―月輸送サービス構築に向けた技術検証を行う予定。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。ispace U.S.は、2025年[v]に月の裏側に着陸予定のNASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員でもある。2020年12月に、ispaceとispace EUROPE S.A.はNASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得。ispace EUROPE S.A.はESAのPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれている。

 

[i] 2022年7月時点の想定

[ii] 2022年7月時点の想定

[iii] 2022年7月時点の想定

[iv] 2022年7月時点の想定

[v] 2022年7月時点の想定

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