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ispace、シリーズC追加ラウンドでAxiom Asia Private Capitalから資金調達

2021年10月20日

国際機関投資家から初めての直接投資を獲得

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役: 袴田武史、以下 ispace) は、2021年8月4日に発表したシリーズ C の追加ラウンドとして、Axiom Asia Private Capital からの資金調達を実施したことをお知らせいたします。

Axiom Asia Private Capital はアジアをリードするベンチャーキャピタルかつプライベートエクイティ投資家のひとつであり、主にアジアにおいてプライベート投資、直接投資、およびセカンダリー投資を行っています。今回の資金調達は、ispace にとって初めての国際的な機関投資家からの直接投資であり、ispace がグローバル市場で存在感を示していく上でも重要な過程の一つです。

2022年後半[i]に予定されている最初の月面ミッションに向けて、ispace はドイツのランポルツハウゼンのアリアングループの施設において、フライトモデルランダーの組立を開始したことを本年7月に発表いたしました。これと並行して高頻度月面輸送サービスを確立すべく、後続ミッションにおけるランダー開発に本格的に着手しています。シリーズ C ラウンドにおける資金は、2023年[ii]に打ち上げが計画されている ispace のミッション 2 、ならびに2024 年[iii]に打ち上げが計画されているミッション3用のシリーズ2ランダーの開発に充てられる予定です。このミッション 3 用のシリーズ2ランダーは目下米国において開発されています。

●  株式会社 ispace Founder & CEO 袴田武史のコメント

「ispace の事業領域がアジアならびに世界中に広がっていく中で、私たちは新たなステークホルダーの皆様に、地球と月が一つのエコシステムとなるCislunarエコシステムに賛同いただけることを目指しています。Axiom Asia Private Capital様からのこの投資が、ispaceにとって初の国際的な機関投資家からの直接投資となったことをたいへん喜ばしく思います。」

●  株式会社 ispace (https://ispace-inc.com/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。2010年に設立され、日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、160名以上のスタッフが在籍しています。これまでに調達した資金は月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)の開発に充てられています。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。ispaceによる最初のミッションは2022年[iv]と2023年[v]に予定されています。ミッション1では、日本特殊陶業株式会社、MBRSC (Mohammed Bin Rashid Space Centre; UAE ドバイ政府宇宙機関)、JAXAのほか、複数のペイロードを運ぶ予定です。ミッション1で使用するランダーはドイツのアリアングループの施設で最終組み立てを行い、SpaceXのFalcon9でアメリカから打ち上げられる予定です。ispaceは、NASAのCLPS(Commercial Lunar Payload Services)プログラムに選出されたドレイパー研究所のチームの一員でもあります。ispaceとispace Europe S.A.はNASAから月面で採取した月のレゴリスの販売に関する商取引プログラムの契約を獲得しました。ispace Europe S.A.はESA (European Space Agency; 欧州宇宙機関) のPROSPECT(月面での水の抽出を目的としたプログラム)の科学チームの一員に選ばれています。

[i] 2021年10月時点での計画

[ii] 2021年10月時点での計画

[iii] 2021年10月時点での計画

[iv] 2021年10月時点での計画

[v] 2021年10月時点での計画

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