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ispaceのシリーズA調達を主導したINCJが全株式売却を報告

2024年9月6日

株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、本日、2017年のシリーズAラウンドを主導いただいた株式会社INCJ(以下、INCJ)より、所有していたispaceの全株式の売却完了をご報告いただきましたので、お知らせいたします。

INCJは2024年4月以降、投資時の目的は果たされたとのご判断から、ispaceの株式売却を段階的に進められていました。なおINCJの運営期限は2025年3月末までとなっています。

売却の詳細はINCJの大量保有報告書及び変更保有報告書にてご報告された通りですが、売却に当たっては当社と丁寧な対話を重ねつつ、慎重に進めていただきました。

国内の宇宙産業に先鞭をつけ、黎明期から長きに渡り継続的に経営支援を頂いたことに深く感謝申し上げます。なお詳細につきましてはINCJのプレスリリースをご参照ください(URL)。

⚫︎ 株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田 武史 コメント

「INCJ様には、2017年当時、ispaceがランダー開発の第一歩を踏み出す極めて大事な局面で、当時宇宙分野のシリーズAとして世界最高額となる資金調達の実現を、力強く後押しいただきました。今般のINCJ様による投資時の目的達成による売却の報告は、2023年の上場後、ispaceの事業が順調に成長していることの証左と捉えております。また、日本のディープテックのスタートアップエコシステムの好循環を生み出すことに大きく貢献いただきました。いよいよミッション2に挑戦する今冬、ご投資頂いた種を大きく開花させ、ispaceが成功する姿をお見せできるように頑張ることをお約束いたします。」 

⚫︎ 株式会社ispace (https://ispace-inc.com/jpn/)について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続く2024年冬[i]にミッション2の打ち上げを、2026年[ii]にミッション3、2027年に[iii]ミッション6の打ち上げを行う予定。

ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる予定。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。 

[i]   2024年9月時点の想定

[ii]   2024年9月時点の想定

[iii]  2024年9月時点の想定

 

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